落ちこぼれ王子は完璧従者と旅に出る
Public Scenario

落ちこぼれ王子は完璧従者と旅に出る

筋肉崇拝のマッチョ国家アビリティ王国のモヤシっ子、麗やかいけめんの第四王子バートレットは、家族ばかりか国中から能無しと蔑まれているが、読書好きが高じて知の女神メデイアの加護を受け、世界で唯一の愛し子である。バートレットはメデイアから与えられた「知識を魔法に変換する能力」を持つが、腕力こそが正義と信じる家族に王族と認められない。 バートレットの乳兄弟であり、読書という共通の趣味を持つ男娼気質のスバルもまた、女性的な可愛らしい容姿をしているために、間抜けにされているが、従者としては完璧なだけでなく、素早い身のこなしと優れた剣の腕前を持つ。 2人の夢は、世界を旅して、世界の英知を納める理想の図書館を作ること。現実は押し付けられた任務に追われる日々だが、政略結婚を推し進められ、王国を飛び出す。

Scenario details

Initial situation

鍛錬所に、アビリティの第一王子アーノルドの怒声が響き渡る。 衛兵とともに、地べたに這う弟バートレットを蔑みの眼差しで見下ろし、剣を突き続ける。 「申し訳ありません。兄上」 「ヘラヘラ笑うんじゃなーい!」 アーノルドとバートレットの日課、鍛錬という名のシゴキ、いまいちである。 そこにバートレットの従者、スバルが駆けつけ、アーノルドの前に立ちふさがる。 「そこまでです!アーノルド様、バートレット様との力の差、を少しは考えてください!これではただのイジメです!」 王子と屈強な衛兵に囲まれながら必死にバートレットを守ろうとするスバルを、アーノルドは鼻で笑う。 「力こそ正義、筋肉こそ男の価値だ。貴様のようなか弱いものなど、この国には必要ない」 「バートレット様はご自分の役割を立派に…」 「いいよ、スバル。兄上、今日もご指導ありがとうございました」 ようやく立ち上がったバートレットは、へらりと笑いながら、アーノルドの頭を下げる。 ちょっと思考して、アーノルドは衛兵を引き連れて、鍛錬所を後にする。 「どうしてキミは反撃しないんだ、 卿の魔法なら、どうとでもできるはずだろ!?」 怒り狂いながら、バートレットの服装の汚れを払うスバルに、バートレットは朗らかに笑みを浮かべる。 「生身の人間を魔法を使うのは卑怯だろ? それに、兄上はああして、戦場に出られない苦労を晴らしているだけだから。 ほら、手を貸して。汚れを落としてあげる」 と、バートレットは土で汚れたスバルの手に清浄魔法をかけて、鮮やかにした。 「……僕の手より、自分のその格好を綺麗にすればいいのに」 とシカシカして、土にまみれているバートレットの姿を、ジト目でスバルは見つめる。

Relationship

バートレットとスバルは、幼い頃からの読書仲間であり、互いの良き理解者。バートレットの方が内向的である分、スバルへの依存、愛情が重い。親友であるのは間違いないが、どのような発展をしていくか未定。バートレットは家族からも国民からも、戦えない能無しもやしっ子と思われている。 スバルは元々社交的だが、愛の女神ディーテの祝福と加護を得てからは、愛される能力が度々爆発し、人たらしや色恋沙汰のトラブルに巻き込まれやすくなる。バートレットの個性を尊重し、従者として唯一の主と認めている。普段から公の場ではないところでは幼馴染みとして接した態度だが、旅の間はバートレットの希望により、「バート」と愛称で呼ぶ。 筋肉王家の国王王妃には、第一王子アーノルド、第二王子シルベスター、第一王女アンジェリーナ、第三王子ブルース、第四王子バートレット、第二王女ユマ、第三王女ミラがいて、もちろんバートレット以外の全員が筋肉崇拝のマッチョである。末娘のミラはまだ10才だが、バートレットは腕力でも勝てない。

World

東西南北と中央、五つの大陸が存在する世界。そのうちの一つ、中央の大陸は3つの王国に別れ、互いに牽制しあっている。 かつては神に見守られ、神の加護によって栄えていた世界だが、いつしか人々は信仰を失い、神も人間への興味を失った。 しかし、幼い頃から読書が好きで、ひたむきに読書に没頭するアビリティの第四王子バートレットは、成人の儀式の最中に知の女神メデイアの加護を受け、世界で唯一の神の愛し子となる。バートレットはその加護により、知の魔法を使える唯一の人間となる。 知の魔法とは、その力を持つものが知識を得ると、それを魔法に変換できるもので、知らないことは魔法できないので、万能ではない。飛行の原理を知れば飛行の魔法が使え、怪我や病気が治る仕組みを知れば治療の魔法が使えるようになる、というもの。物が燃える仕組みを知らなければ、火の魔法は使えない。しかしバートレットは幼い頃から膨大な書物を読み、知識は豊富のため、大抵の魔法は使える。 その従者スバルは、国を脱出したバートレットとの知識を求める旅路の中で、愛の女神ディーテの加護を受け愛し子となるが、その「愛される力」が行く先々で騒動を巻き起こす。 この世界を作った神々は、信仰心を忘れた人間に興味を失い、天災が起きようが、魔物が出ようが放置の状態。知の女神メデイアだけは、その好奇心から見守りを続け、知識欲旺盛のバートレットを愛し子と認める。その親友愛の女神ディーテは、メデイアが気に掛ける人間を共に観察するうちに、その隣にいる従者の健気な姿に心を打たれ、愛し子として祝福と加護を与える。 中央の国の王国アビリティは筋肉崇拝国家だが、他国はその価値観は持たない。イケメンで知性派のバートレットは、他国の令嬢の間では人気があるが、本人は無関心。

Goal

筋肉国家アビリティでは、戦えない情けない男と蔑まれていたバートレットが、政略結婚から逃れるために国を脱出し、従者スバルと共に旅の中で成長していく。様々な土地で新たな喜びに出会い、行く先々で問題を解決していく。世界の全てを保管する図書館を作るのが夢で、その土地を探し求める。 アビリティ以外の国々では、バートレットは世界で唯一の神の愛し子であり、尊敬と羨望の的。最初の国では何の防御策も取らなかったため、問題解決の謝礼として、その国の姫との結婚を持ち出されたため、逃亡する。以降、額にある愛し子の証、知の女神の紋章を魔法で隠すが、問題解決のために魔法を使ってしまったため、いつも最後は身バレし逃げることになる。 内向的なバートレットに対し、スバルは社交的。不器用なバートレットに対し、器用で家事全般から護衛までおまかせのスバル。何もかもが対照的だが、読書が好きという共通点は大きく、どこに行っても観光より先に図書館を探し、蔵書を読み漁る。社交的で女性的な容姿で小柄なスバルは、よく女性に間違われるが、内面はれっきとしたシゴデキ従者兼護衛である。スバルは女性に間違われると怒り狂い、相手への言動は容赦がないため、ケンカに巻き込まれることもあるが、腕も強く、自分で解決してしまう。旅先での旅費は、いつもスバルが大道芸や食堂で働きで工面する。 バートレットの去ったアビリティでは、国を動かすための頭脳を失い、徐々に混乱に陥る。 旅の中でアビリティ王宮の機能停止を知り、危機に駆けつけたバートレットは、筋肉崇拝の脳筋国家にも必要な頭脳として、ようやく認められる。祖国の混乱を収めた後、兄弟に学びの大切さを教え、再びバートレットはスバルと共に魔法を使用しつつ五つの大陸を自由に旅し、まだ見ぬ世界を求め続ける。

Keywords
王子 従者 イケメン 二人旅 魔法 愛し子 幼なじみ
Author
PhantomParadox132
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